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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

6月 つながり(3)

平成24年生まれの新生児の名前で一番多かったのは、男児が“蓮”、女児が“結衣”と報道されていることにつきましては、「4月つながり(1)」で紹介させていただきました

天と地と

池に美しく咲いている蓮の花は、一つひとつが別々のイノチを生きているように見えますが、実は根っこのところではひとつの蓮根につながっていて、同じひとつのイノチを生きていることを象徴する植物です。

蓮君という名前からは、この世では別々のイノチを生きているように見えますが、みんなひとつの心でつながっていて、同じ故郷(天)からやってきた仲間なのだというイメージが伝わってきますね。

結衣ちゃんの場合はどうでしょうか?天女の羽衣のような“天の人”の高貴な衣につながりたいという願いが感じられるのではないでしょうか?

蓮君、結衣ちゃんに続いて、人気があった新生児の名前ベスト5を列記しますと、男児が蓮、颯太、大翔、大和、翔太。女児は結衣、陽菜、結菜、結愛、ひなた、となっています。

男の子の名前からは“天かける”イメージが湧いてきますし、女の子の名前からは天と地を明るく優しく結びたいという願いが感じられるのではないでしょうか?

生まれてくる子どもの幸せを祈り精魂込めて命名するのが親心ですが、名前には時代の空気も反映されるのが常だといってよいと思います。

そんな観点から新生児の名前を眺めてみますと、この子たちは“天と地がつながる時代”を主体的に生きるのだという意思をもって生まれてきているのが感じられます。

さて今年は、20年に一度新しい神殿を造営する伊勢神宮の「式年遷宮」と、おおよそ60年に一度行われる出雲大社の「平成の御遷宮」が、奇しくも重なります。史上初めてなのだそうです。

このような祭が世代を超えて繰り返し行われることにより、私たちは常に神々に守られ、心安らかに生きていくことができるのだという精神が伝承されていることに大きな意味があるのだと思います。今年は史上初めて御遷宮が重なることに、単なる偶然とはいえない歴史的な意味が感じられるのではないでしょうか?

伊勢神宮の御祭神は天照大神(あまてらすのおおみかみ)、出雲大社の御祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおみかみ)です。天照大神は高天原の天津神、すなわち「天」の神様、大国主大神は国津神、すなわち地に現れた「地」の神様です。

天変地異、経済恐慌など世界的な規模での大混乱がささやかれる2013年ですが、「物質至上主義」にどっぷり浸かった日本で、「天の神様」と「地の神様」がつながるというのには大きな意味があると思うのです。

「天と地がつながる」ことが新しい時代のキーワードとするなら、人は「天」と「地」を結ぶという天命を担って、この時代に“この世”に誕生したということになります。古来、「天の時」「地の利」「人の和」という表現が伝承されていますが、“天と地と人”の働きとつながりを解き明かすことの中に、いまおかれている状況を読み取り進化していくための鍵があるように思うのです。