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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

1月 「元気の力」は宇宙の意思

終わりなき世

明けましておめでとうございます。本年も相変わりませずご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

子どもの頃、お正月が来ると「一月一日 の歌」を歌ったものです。

年の初めのためしとて
 終わりなき世のめでたさを
 松竹立てて門ごとに
 祝う今日こそ楽しけれ

「このままだと地球環境が崩壊し、人類の生存に赤信号がともる…」など、気になる話がささやかれる昨今ですが、この歌詞を見る限り、そんな終末思想は日本人と無縁だったような気がします。日本人は「年の初め」を何度も経験し、みんなで「終わりなき世のめでたさ」を祝い合ってきた民族なのだと思います。

「年の初め」をどんどんさかのぼっていきますと「宇宙の初め」に行き着きます。「宇宙の初め」に何があったのでしょうか?

現代物理学は、この宇宙は138億年前、光の粒が大爆発を起こすところから始まったとしています。ビッグバン宇宙論です。

何もない“無”の状態からビッグバンが引き起こされ宇宙が出来上がったとしたら、ビッグバンの引き金を引いたのは何だったのでしょうか?

あらゆる秩序、あらゆる存在を生み出しているのが宇宙です。そんな凄い宇宙が偶然の産物だというのはありえない、初めに宇宙を創造するのだという明確な意思すなわち『宇宙の意思』があったのだという説があります。説得力がありますね。

この宇宙に存在するものはすべて『宇宙の意思』から生まれたというのです。鉱物も植物も動物もこの世に存在するあらゆるイノチは、『宇宙の意思』にすべてを任せていて、何の問題もありません。自由気ままに生活しているかに見える原始の動物は、病気にはならない、病気では死なないと言われているくらい、たしかなイノチを与えられ生涯を生き抜いていきます。

人間だけが反自然行為をしていて、事故を起こしたり、病気をしたり、環境を破壊したり・・・問題だらけです。それというのも、ただ人間だけが『宇宙の意思』に背くことができる自由意思を与えられているからです。

『宇宙の意思』どおり生きていれば何の問題もないはずなのに、どうして人間だけに“道”を外れる自由が与えられたのでしょうか?

道を外れて道を知る

ただ無意識に、そして当たり前に道の上を歩いていると、自分の歩いている道のことはわからないものです。道を踏み外してはじめて道は見えてくるものですから、人間以外の生物たちには、自分の歩いている道が認識できていないといってよいと思います。彼らは生きているという自覚なしに、ただ『宇宙の意思』にしたがって生きているだけですから、宇宙にしてみれば面白味がないのではないでしょうか?

そこで宇宙は人間を生み出したというわけです。人間は道を踏み外すことによって初めて宇宙の設計した「道」を知ることができます。人間は宇宙の鏡だとすると、人間が道を踏み外す自由を与えられている理由はただ一つ、宇宙が自分自身を知るためだったということになります。これが『宇宙の人間原理』の骨子だと思います。

ところが人類は長い時間をかけて、大きく道を踏み外してしまったために本来の自然のあたたかさ、ありがたさを感じられなくなってしまったように見えます。だから中東をはじめ戦乱の続く現代世界は息苦しいのですが、それにも意味があるのかもしれません。立ち止まって考えてみるべき時を迎えているのだと思います。

『宇宙の意思』を認識しているはずの人類が何故大きく道を踏み外してしまったのでしょうか?

諸悪の根源は、過酷な競争を勝ち抜き自分だけの物質的な繁栄を夢見る、果てしのない人間の欲望だといってよいと思います。