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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

大還暦を生きる(1)

 高齢化の流れがますます加速しつつある日本の社会ですが、"健康寿命"、すなわち"日常的に介護を必要としない生活を送ることのできる期間"を延ばすことが喫緊の課題になっています。
 ちなみに、2010年における"健康寿命"は、推計で男性が70.42歳、女性が73.62歳だそうです。
 生き方の再検討を迫られていると言ってよいと思います。
 人は18歳から22歳頃まで家庭で、そして学校で学び、多くの人たちのお世話になりつつ社会へ巣立っていきます。その後、仕事を通して様々なことを学び、人のお役にたち社会に貢献することで人間的にも成長し、還暦・60歳を迎えます。
 そして60歳〜120歳に至る『大還暦』を生きることになるのですが、問題はこれからです。
 現代社会においては、還暦以降は退職金と年金を支えとして、「あー、やれやれ、やっと仕事から解放された。のんびりと余生を楽しもう」というのが多くの人の固定観念になっているようですが、この消極的で守りの姿勢が"いきいきわくわく"生きる上での最大の障害になっている可能性があります。
 「いよいよ自分も大還暦。仕事を辞めて何にイノチをかけるのか?自分にとって仕事とは何だったのだろうか?」ということについて、一呼吸おいて考えてみるのも意味のあることのように思われます。
 仕事というのは、"事に仕える"と書きますね。仕事はまた"お互いの人に仕える"という意味をもつ"仕互人"でもあると考えるなら、これからの時代の仕事のあり方が明瞭になってくるのではないでしょうか?
 古来、日本人は「天と地と人」をつなぐ大切な役割を担っているのが仕事なのだという認識を共有していて、それが言霊として残っているように思うのです。
 戦後、西洋文明そして西洋流の価値観の洗礼を受けて、仕事というのは"Labor"すなわち"苦しい労働、つらい苦役"というマイナスイメージが出来上がったのかもしれません。



『青春』の詩

いまや宇宙時代です。
 60歳以降120歳に至る『大還暦』を生きる人たちにとっては、いままでの60年は予行演習だったと思えばよいのではないでしょうか? これからは社会の進化発展のお役にたつべく、水先案内人としての役割を担うことになるのだと思います。
 宇宙時代にふさわしい叡智を身につけ、"いきいきわくわく"生きて、次なる世代に「人生は楽しくて価値あるものだ」という確かなメッセージとイノチ輝いて生きる秘訣をバトンタッチしていきたいものです。
 サミュエル・ウルマンの『青春』の詩をご紹介させていただきます。

青春とは人生の或る期間を言うのではなく
心の様相を言うのだ。優れた創造力、
逞しき意志、炎ゆる情熱、
・・・・・・・・・略・・・・・・・・・
こう言う様相を青春と言うのだ。
理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが情熱を
失う時に精神はしぼむ。
・・・・・・・・・略・・・・・・・・・
人は信念と共に若く
疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く
恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く
失望と共に老い朽ちる
・・・・・・・・・略・・・・・・・・・
(宮澤次郎『「青春」の詩』三笠書房)より

 地球上の全生命体の頂点に立つ人類の活動が、あまりにも道に外れたものであるため天変地異をはじめとしたさまざまな自然界の警告が発せられています。人類の活動が太陽系に影響を与え、人類が発信した不自然な波動にふさわしい波動がはね返ってきて、人類はその対応に苦しんでいるというのが真実の姿だと思われます。
 科学と宗教が分離してしまった結果、「宇宙、生命と生命エネルギー、心、魂、意識そして人間とは何か」という究極の問いに答えることができないまま、21世紀を迎えてしまいました。
 ピンチはチャンスと申します。いま世界に押し寄せているエネルギーをチャンスとしてとらえ、従来の常識を超えた意識で素晴らしい『共感と融合の長寿社会』を創造したいものです。これらの問いに心底取り組むことのできるのは、人生経験豊富な『大還暦』世代をおいて他にないと思うのです。
 その『大還暦』世代が、"いきいきわくわく"楽しい社会を築きあげようとするとき、解決すべき大きなテーマがあることに気づかされます。