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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

10月 手作り酵素(2)

前回では、元気で生きていく上で、なくてはならない大切な働きをしてくれている人体常在菌についてご紹介させていただきました。

人の体に常在菌が棲み着いてくれているおかげで、美しく健やかに生きていくことができるのですが、本稿ではもう少し根源にまでさかのぼって考察を進めることにいたします。

人の起源

旧約聖書の冒頭に天地創造の物語が出てきます。いよいよ人の誕生ですが、その模様について次のように記述されています。

・・・・・主なる神が地と天とを造られた時、地にはまだ野の木もなく、また野の草も生えていなかった。・・・・・・・・主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。主なる神は東のかた、エデンにひとつの園を設けて、その造った人をそこに置かれた。また主なる神は、見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、さらに園の中央に命の木と、善悪を知る木をはえさせられた。
―――聖書によると人の起源は土なのです。

現代科学では、この宇宙はビッグバンから始まったとしています。そして今から45億年ほど前に地球が誕生し、それから10億年程経過して、海の中にはじめての生物が誕生したとしています。やがて陸上には植物が繁茂し、人間の誕生につながっていくのですが、植物も動物もそして人間も原材料は土ということになります。

日本にも“身土不二(しんどふじ)”という表現があります。昔の人が、その時期・その土地でできたものを食べるのが一番なのだ、として“旬”のものを美味しくいただく智恵を磨いてきたことに食の原点を見ることができるようですが、人の体と土とは切り離すことができないという発想が日本人の生命観の原点にあるように思われます。

冬には体を温めるものが、暑い夏には体を冷やすものが育つので、人間も季節に応じて自動的に体温が調整され、健康に生きることができるようになっているというわけです。
 現代でも“旬”のものを美味しくいただくことが最高に贅沢な食生活となっているように思います。

ところが、自然界に存在するものが必ずしも安全であるとは限りません。毒性が強くて食べるとイノチにかかわる植物も存在するわけですから、長い年月をかけて試行錯誤を繰り返す中で人は自然界に適応してきたのです。

人々が長い間かけて築き上げた食習慣は地域社会で手に入る作物に限られていました。人が世界各地を飛びまわれるようになったのも、冷凍保存することのできる技術が確立したのもつい最近のことです。

人間生活のあらゆる分野で技術革新が進んだおかげで、ずいぶん便利になったのですが、良いことばかりではありません。この数十年の間に、加工食品の中に含まれる化学物質の弊害が無視できなくなって、私たちの健康に暗い影を投げかけるようになりました。

食生活のあまりの急速な変化に人間の体がついていくことができず、アトピーやアレルギー、喘息などの免疫にかかわる病気が蔓延しているのは周知の事実です。

これは人体の内部で起こった異変ですから、体外から薬を処方すれば解決するという問題ではありません。いま私たちは“自然に帰る”必要に迫られているのです。