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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

脳と宇宙

「イメージしたことが現実になる。だから常日頃、良いことをイメージし、プラス発想を心がけることが大切なのだ」ということが広く聞かれるようになりました。
 簡単なことのように見えるのですが、なかなか一筋縄ではいかないのも事実ですね。
 結婚式など多くの人の前で、スピーチをしなくてはならない時など「うまく話さなければ…」などと、ついついプレッシャーがかかって、なかなか普段通りいかなかったりします。
 記録の達成、あるいは勝ち負けが、誰の目にも明らかになるスポーツの世界では、「良い記録を出すこと、競争相手に勝つこと」をイメージすることによって、良い成績を収めようという動きが、ずいぶん前からあって、そのためのトレーニングもごく当たり前に行われているように思います。
 いまでは、イメージトレーニングあるいはメンタルリハーサルという言葉も、ごく普通に使われるようになりました。
 少し古い話ですが、宮本武蔵と佐々木小次郎の“巌流島の決戦”にそのひな型があるように思われます。巌流島で佐々木小次郎は、武蔵がやってくるのを“今か、今か”と、しびれを切らして待ち構えています。一方、武蔵は小舟の中で、悠々と櫂を削り、木刀づくりに余念がありません。巌流島に遅れてやってきた武蔵は、イライラしながら待っていた小次郎をしり目に「小次郎、破れたり」と叫んで飛び上がり、出来上がった木刀で一撃のもとに小次郎を打ち倒してしまいます。
 有名なシーンですね。
 勝手な想像かもしれませんが、櫂を削っている間、武蔵の“脳”には不安の影が忍び寄ることなく、平常心を保つことができていたのに対し、小次郎の“脳”は、なかなかやってこない武蔵に対するイライラ波動で波打っていたのではないでしょうか? 
 これはお芝居の話に限定されるものではなく、私たちの日常生活の中で起こっていることだと言ってよいと思います。脳内に映し出されているイメージのあり方が、人生のあり方に決定的に重要な役割を果たしているということになるのかもしれません。
 さらに興味深いことに、私たちの脳のあり方は、宇宙と密接につながっているらしいのです。人間は宇宙の中で生存している生命体なのですから、宇宙のあり方と関連しているのは当然のことなのかもしれません。ちょっと脳の中を探検してみることにいたしましょう。

脳の働き

一人一人の脳の中のことはまだまだ分からないことだらけのようですが、脳科学の進展によって、脳の一般的な働きについては、様々なことがわかってきたように思います。
 人間の脳は、大きく分けると、3つの要素から成り立っています。
生きていくための基本的な活動を司っている「脳幹」(爬虫類の脳、宇宙の受信器)、そして「大脳旧皮質」(哺乳類の脳、イメージ記憶)、「大脳新皮質」(人間の脳、時間や概念を理解する働き、コトバ記憶)です。
 脳は神秘のベールで包まれているようですが、14億個ともいわれる神経細胞で形成されている大脳には、微弱な電気が流れていて、これが脳波として検出されることが知られています。
 脳の中の様子については脳波を測定することによって、ある程度知ることができるようです。
 脳波は大脳新皮質から発振されるものなので、すべての精神現象が記述できるわけではありませんが、意識の水準と関連して、概略、以下のようなことが知られています。


●δ(デルタ)波
〜3.5ヘルツ(深い眠りの状態)

●θ(シーター)波
4〜7ヘルツ(うつらうつらする状態)

●α(アルファー)波
8〜13ヘルツ(落ち着いた精神状態)

●β(ベータ―)波
14〜21ヘルツ(目を開いたり、ものを考えたりする状態)

 脳波のことはまだよく分かっていないのが現状のようですが、大脳の活動が集中している時やリラックスしている時には、アルファー波が優勢になることが知られています。
 私たちの体を構成している細胞を、どんどん微小な部分にまで分解していくと、そこに実体は存在せず、素粒子という“波動”に行きつきます。同様に宇宙も“波動”で構成されていて、それぞれの要素がお互いに共鳴し合って存在しているというのが現代物理学の教えるところです。
 したがって宇宙は、一つ一つの部分を切り離して考えることのできない、無数の波動が織りなす壮大な織物に例えることができるように思います。要するに宇宙のすべてはつながっているのです。
 進化の最終段階に登場した人間の脳は、無限の宇宙の断片にすぎないけれども、すべての情報、意識を内に秘めた存在だと考えられています。
 「100匹目のサル」現象にもみられるように、脳波は空間を超えて共鳴しあう宇宙のひな型なのかもしれません。


地球は大きな磁石

それでは脳波は地球とはどのような関係にあるのでしょうか?
 地球の磁場のメカニズムについて考えてみることにいたしましょう。
 私たちが生活している地球は、宇宙空間に浮かんでいて、毎日一回自転しながら、一年に一回太陽の周りを公転しています。地球の上空には大気圏があり、オゾン層、電離層、ヴァン・アレン帯の3層構造になっています。
 興味深い現象があります。電離層と地球の地表との間には電気回路が形成されていて、超低周波が発生していることが、ドイツの物理学者W・O・シューマンによって発見され、シューマン共振と名付けられました。
 その共鳴周波数は、7.8ヘルツ、14.1ヘルツ、20.1ヘルツ…となっていて、特に7.8ヘルツが代表的な周波数とされています。
 シューマン共振のうちでも代表的な周波数である7.8ヘルツは、脳波のスローアルファー波と一致しています。光が一秒間に地球を7.8回転する周期とも一致していて興味深いところです。
 スローアルファー波すなわち7.8ヘルツという脳波が、地球の振動数と一体化するというのは非常に興味深いことではないでしょうか?このような脳波を発振しながら生活すると、生命活動もスムーズに行われるのかもしれませんね。

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 人の健康も地球磁場のあり方と大きな関係があることが知られています。地球のエネルギーの流れ、すなわち地球磁場のあり方と、人間の体内を流れる電気の流れ、すなわち生体電流がつくり出す人間の磁場とが、密接に関係しているわけです。
 イヤシロチとして知られているところは、高い磁場に恵まれているところです。いま地球の磁場が低下していて、全体にケガレチ化しているのは気になるところです。
 「イメージしたことが現実をつくりあげる」のだとしたら、人間はこの宇宙の未来をイメージすることができるのですから、宇宙をつくりあげることができる存在ということになります。
 この宇宙を大宇宙(マクロコスモス)とすると、人間は小宇宙(ミクロコスモス)である、と言われています。人間は、宇宙を構成するだけの単なる物質の集合体ではなく、宇宙を創造する可能性を秘めた生命体ということになります。とするなら人間は、地球全体そして宇宙全体に責任をもたなければならない、非常に高度な知性をもった生命体であるということになります。