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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

イノチを考える(3)


 前号までに「【イノチ】というものは、ただ一つ、一回しか生まれたことがない」という故・岡田節人博士のお話をご紹介させていただきました。
 ありとあらゆるところに無数に存在するあらゆる生物が、この唯一の【イノチ】から生まれ出て今日に至っているというのです。その【イノチ】を創造した宇宙の働きをコンピューターに例えてみますと、宇宙のコンピューターには、例えようもないくらい絶妙な【宇宙プログラム】がセットされていることになります。

宇宙のプログラム

 人間世界のコンピューターですと、いったんプログラムが設計された以上、そこに設定された以上の応答はあり得ませんね。
 ところが【宇宙のコンピューター】には、鉱物から植物、そして植物から動物、動物から人間へと進化していく上での進化の模様があらかじめプログラムされているということになります。びっくりですね。
 進化論によれば、ある時突然、サルから人間へと進化したということなのですが、人間がつくったコンピューターでは、ロボットを動かしているプログラムから、ある時、進化した人間が誕生するなどということは考えられないのではないでしょうか?
 人間がつくったコンピューターでは、真似のできない仕組みが【宇宙プログラム】にはセットされているということになります。
 【宇宙プログラム】は科学の領域を超えた世界なので、人は素朴に、そして率直に【神】とか【仏】と呼んでいたのだと思うのです。
 現代社会では宗教というと、何だか非科学的なイメージがついて回るようですが、英語では【Re ー ligion】という言葉で表され、文字通り訳しますと、「再結合」ということになります。
 宗教という言葉には、少し危なっかしいイメージが付きまとっているようですが、【Re ー ligion】という言葉には「私たちが、宇宙という親元から離れ離れになって迷子になったら、いつでも元通りつながることができるのですよ」というメッセージが込められているのではないでしょうか?
 現実世界を生きる私たちは、ついつい身の回りのことに振り回され、自分たちを創造した親元である宇宙のことを忘れがちですが、そんな時、「あなたは宇宙とつながっているのですよ」とささやきかけ、生みの親としての宇宙と一体になることの必要性を説いた言葉なのかもしれません。
 いま時代は急転換しています。それぞれの国が、お互いつながっていることを忘れて、自国の都合や損得勘定にばかりとらわれていますと、世界は大きな危機を迎える可能性があるように思われます。
 【イノチ】の真実を見る眼を大切にする必要があるのではないでしょうか?
 【プラトンの洞窟】の話が思い出されます。
 深い洞窟の奥に囚人が閉じ込められています。彼らは壁に向かって縛り付けられていて、動くことができない状態にあります。壁しか見ることはできないのですが、洞窟の外ではお日様が射し、風が吹き、小鳥たちが歌い、人が行きかう風景が展開していて、洞窟の奥の壁には、それらの影だけが映し出されています。
 囚人たちは洞窟の奥の壁に映る影しか見ることはできません。影だけが現実というわけです。
 これは古代ギリシャのプラトンが哲学の必要性を説いた話として知られていることですが、同じことが現代社会でも起こっているのではないでしょうか? マスコミを通して伝えられている数多くのニュースの、その陰に、意図することなく【プラトンの洞窟】が潜在していて、影と現実がごっちゃ混ぜになっているのかもしれませんね。

【体と心と宇宙】を結ぶ

 私どもでは「体と心と宇宙を結ぶ」という基本理念を中心軸として、バンクシア・フィットネス(※)を開催させていただいています。おかげさまでご好評をいただき、一泊二日の研修会(ベーシックコース)に1000名を超える皆様にご参加いただいています。
 仕事であれ、お付き合いであれ、日常生活にはけっこうストレスがついて回るのが常で、ついついそれが慢性病を引き起こしたりするものです。「ずいぶん歳をとったな」と感じる時がありますが、日頃の気疲れが重なっているのかもしれませんね。
 私たちは「体と心」を与えられて、この世に誕生したわけですが、この目には見えない広大な宇宙からさまざまな恩恵をいただくことによって、有意義な人生を送ることができるわけです。
 ところが自我が肥大してきますと、体と心の周りに自我の壁が張り巡らされ、【本来の自分】が覆い隠されることになりますから、宇宙とのコミュニケーションが円滑にいかなくなる可能性があるわけです。
 【自我】の囲いがとれて【本来の自分】を生きることができるようになると、宇宙とのコミュニケーションがスムーズにいきますので、次のような現象が起こりやすくなると言われています。

@スムージング現象が起きやすくなり、人生がスムーズにいく。

宇宙には、クオークやレプトンなど無数の素粒子が遍満していますが、これらにはすべて宇宙の意思が込められていると思われます。人間の内部にも、同じく無数の素粒子が満ち満ちているのですから、円滑なコミュニケーションを図りたいものですね。
 「そんなバカなことがあるものか」と思っていると、そんなバカなことが起こる可能性があるのではないでしょうか?

Aシンクロニシティ(同時性現象、意味のある偶然の一致)が頻繁に起こり、人生の意味を教えてくれる。

私たちの体内の細胞は、お互い同士、他の細胞と同調して働いていて、時々刻々、そのエネルギーは、体内のみならず体外にも発振されています。細胞から発振される信号は、宇宙に満ち満ちている情報、意識とも共振し、活発な交流が生まれると考えられます。人間も宇宙の一部なのですから、当然と言えば当然なのですね。
 自分が発振した情報を宇宙が受け取り、すぐにメッセージを返してくれますから、これがシンクロとなって現れることになるのでしょう。あっという間に必要な情報が宇宙から返ってくることがありますが、偶然とは思えず、びっくりしますね。
 【情】の【報い】と書いて【情報】となります。偶然を味方につけたいものですね。

Bセレンディピティ(思いがけない幸運)がよく起こる。

壁にぶつかって難儀していたとします。正面から突破しようとしても、なかなかうまくいかなかったものが、うっかりとか、ひらめきとか、普段とは少し違う角度から踏み込んでみると、思いがけない幸運が巡ってきて、突破できたということがあるのではないでしょうか?
 単なる偶然ではなく、宇宙の応援なのかもしれませんね。