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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

青い心―情報


 前月号において、ディーパック・チョプラ氏が「人間の内面には、肉体を超越した純粋な可能性の【場】が存在する」と述べておられることについてご紹介させていただきました。さらに創造的な人生を歩む道として、3つの存在レベルを提唱されていて、そのうちの第一の存在レベル、第二の存在レベルについて、次の通りご紹介させていただきました。
(1)第一の存在レベルとは・・・・・【物理的な領域】です。
 私たちが見たり、聞いたり、触れたりできるすべてのものがかかわる物理的(物質的)な領域すなわち「眼にみえる宇宙」です。
(2)第二の存在レベルとは・・・・・【量子の領域】です。
 このレベルに属するものはすべて実体がなく「情報とエネルギー」から出来上がっていて、五感で知覚することはできません。
 宇宙に存在しているものはすべて、【量子の領域】に属する「情報とエネルギー」が形となって現れてきたものなのです。
 有名なアインシュタインの公式【E=Mc2】は、物質(M)とエネルギー(E)は、形が違うけれども、同じものなのだということを示しています。広島と長崎に投下された原子爆弾の威力はすさまじいものだったのですが、このことの応用編だったのですね。
 私たちが生活している物理的な世界も、異なる周波数で振動するエネルギーを含む情報で成り立っています。
 私たちの知覚は鈍感なので、植物や肉体、水などを「物質」としてしか認識できないというわけです。

第三の存在レベル

 さらにチョプラ氏は、第三の存在レベルについて、以下のように提唱されています。
(3)第三の存在レベルとは・・・・・【スピリチュアルな領域】です。
 第二の存在レベルである情報やエネルギーが、無限の可能性の中から表面に浮かび上がってくる領域です。
 多種多様な情報やエネルギーを、人間に理解できる実体に変換しているのが、この第三の存在レベルの知性で、すべての物の背後に存在している組織化する力とされています。
 つまりすべての人の中に、魂という「すべて」である知性が存在していて、場所に関係なく情報やエネルギーの活動を創り出し、組織化してくれているお蔭で、私たちは様々な体験ができるというわけです。
 第二の存在レベルである「情報とエネルギー」に作用して、人間に理解できる実体に変換しているのが、【スピリチュアルな領域】の知性なのです。
 すなわち量子を結び付けて原子にし、原子を結び付けて分子にし、分子を結び付けて物質の構造を創り上げている力が、この知性です。
 この組織化する力についてチョプラ博士は、次のように述べています。
 …本を読んでいるあなたは、ページ上の黒い印刷物を眺めています。ここで「読んでいるのは誰か?」「自分の思考の背後にある意識とは何か?」と自分に問いかけてみましょう。
 あなたの脳は「本を読もう」という意思が働かなくては読むことはできません。
 その意思はどこから生まれてきたのでしょうか? あなたの内面にはあなたをある行動へと仕向けている「総司令官」がいることに気づくでしょう。
 あなたの思考は二重になっていて、あなたという「一部」の奥に、魂という「すべて」である知性が存在し、本を読むという体験をしているのです…。
 その体験は「第三のレベル」で発生しているというわけです。
 この領域では、場所に関係なく情報やエネルギーの活動を創り出し、組織化しています。
 この存在レベルで起こる出来事は、瞬時に、因果関係もなく、時間や距離にも影響されることなく発生しているのです。
 世の中のすべてのものを組織化し、同時に発生させているのがこの【スピリチュアルな領域】で、「偶然の一致」をもたらす場なのです。この領域で過ごせるようになれば、あらゆる願望がすんなりと叶えられるというわけです。
 何だか非常に非科学的な印象があるかもしれませんが、【スピリチュアルな領域】で発生する出来事について現代物理学で解き明かすこともできるようなのです。

共時性について

 私たちは「すべての事象にはそれを引き起こした原因がある。原因があって結果があるのだ」という「因果律」の世界を生きていると言ってよいと思います。
 「井戸水を飲むときには、井戸を掘った人のことを思いなさい」という表現がありますが、「井戸を掘る」という【原因】があって初めて、美味しい水が飲めるという【結果】を楽しむことができるのですが、その水と出会うという【縁】があるからこそ、「いま、ここ」の楽しみが生まれるのですね。
 私たちも人生の道中、さまざまな出会い【縁】があって「いま、ここ」に存在しているわけですから、【原因】と【結果】の間で生まれる【縁】を大切にしたいものですね。
 「あいつのおかげで、えらい目にあった」と思っていると、その思いが原因となって、不愉快な事態が発生するでしょうし、「あの人のおかげで、”いま・ここ”がある。腰を据えて次を目指そう」と思っているなら、その人の思いにふさわしい明るい出会いが待っているのではないでしょうか?
 ところで私たちの人生には、因果律に当てはまらない出来事が起こることがあるものです。
 「散歩をしているとき、ある人のことを思いながら、何気なしに道を曲がったら、その人にぱったり出会った…」とか、因果律では律することのできない現象に出会うことがありますね。
 「意味のある偶然の一致」とか「共時性」という言葉で表現される現象ですが、個人の思いや意識がからんでいるため、客観的な事柄を扱っている科学にはなかなかなり得ないのが実情だと言ってよいと思います。
 私たちの心の中には「あんなことを知りたい、こんなことも知りたい」など、様々な思いが渦を巻いているのではないでしょうか? いろんなことを思っているわけですが、その思いにふさわしい情報が、宇宙のどこかから入ってくるのですね。
 情というのは「青い心」です。純粋な"青い心"から宇宙に向かって発信される思いが"報い"られて、宇宙から答えが返ってくる、時と場合によっては、あっという間に必要な答えが返ってくる……これが「情報」のダイナミックな面白さなのだと思います。
 「虫の知らせ」「噂をすれば影」「師は必要なときに現れる」など、必要なときに必要な情報が入ってくることを意味する言葉がたくさんありますね。
 「共時性(シンクロニシティ)」は21世紀のキーワードなのかも知れません。

参考文献:
ディーパック・チョプラ 住友進訳
 「ゆだねるということ(上)(下)」 サンマーク文庫

近藤洋一
『”偶然”におまかせ! 《楽々シンクロ人生》のすすめ』
(株)ヒカルランド