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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

人体の信号


 ビッグバン宇宙論によりますと、私たちの宇宙は138億年前、超高温・超高密度の状態から大爆発が起こり誕生したということです。そして46億年前、わが地球が誕生し、36億年前に原初の生命体が誕生したと言われています。
 そして私たちの祖先・人類が誕生したのは500〜600万年前のことなのだそうですが、私たちの体を構成する一つ一つの細胞には、36億年にわたる生命の記憶が蓄積されていて、見事な秩序を保っているのですね。
 疲れたときなど、鍼灸院で鍼を打ってもらうとすっきりしますね。鍼の先生によっては、3本の鍼だけ、あるいは1本の鍼だけで治療をされる先生もいらっしゃいます。それで効果があるものですから、びっくりしてしまいます。
 「部分の中に全体がある」ということですね。鍼の先生の打たれた鍼を通して「イノチのエネルギーそしてイノチの情報」が患者の体全体を駆け巡り、生命力を活性化させたというわけです。
 鍼を通して、この宇宙、この地球、そして治療する人の心身に潜在している【生命情報】が患者の心身に伝達されたのだと思われます。

直感力

 人間には、一切の五感、思考を通すことなく、心が直接何かを認知する働きがあることが知られています。直感力ですね。脳の働き、心の働きを自由自在にすることができるなら、直感にはますます磨きがかかることになります。
 故舩井幸雄先生は、類まれなる直感力をお持ちの方で、ご自分でも直感力について研究され、会社経営者を対象に「直感力研究会」を主宰されていました。
 そしてある時、コンピューターの研究で学位を得られたウイリアム・カウツ博士と「直感力」について対談されていますので、以下ご紹介させていただきます(『舩井幸雄の「直感力」の研究』PHP文庫)。
 ・・・・・・現代の科学、特に心理学で分かっていることは、人間の心(意識)には層がある、ということで、カウツ博士は、その概略について次のように述べておられます。

①まず、日常、何かを見たり聞いたりする意識、すなわち"顕在意識"があります。私たちは、五感を通していろいろな情報や知識を得ているのですが、"顕在意識"には、さまざまな情報を、長い間蓄積しておく機能はありません。

 ②"顕在意識"の外側に"潜在意識"の層があります。もう忘れてしまったような過去の体験や子供のころの記憶が蓄積されています。

 ③さらにその外側に、"超意識"と呼ばれる層があり、人類の過去、現在、未来に関する全情報、さらには宇宙の歴史といったようなこともここに存在しています。心理学者のカール・ユングは、この意識を"集合的無意識"と呼んでいて、この"超意識"は他の人と共有しているというのです。
 私たちは"超意識"のレベルでつながっているわけです。この"超意識"の情報を直接、"顕在意識"で認知することを「直感を得る」と言っているのです。・・・・・・・・

「直感力研究会」では、さまざまな分野で活躍しておられる直感能力者をお招きし、不思議な世界を勉強させていただきました。
 結論から申し上げますと、人間には、3つの認識能力があるということになります。

 ①インテリジェンス(知識)能力・・・知り、記 憶する、そしてそれを引き出す能力

 ②インテレクト(知恵)能力・・・教えられないこと、知らないこと、あやふやなことに答えを出す能力

 ③インチューション(直感)能力・・・一切の思考を通さず、心が自らの超意識を通して直接何かを認識する能力

 東洋では、心が自在になる(色即是空、空即是色)ための行として、六波羅蜜すなわち「布施、持戒、忍辱、精進、禅定、般若」を行じることが知られています。すなわち、

*【布施:あげる】
*【持戒:規則を守る】
*【忍辱:人の嫌がる仕事を進んでやる】
*【精進:何事にも誠心誠意やる】(以上:人間性+インテリジェンス能力)
*【禅定:右脳を活性化する】(インテレクト能力)
*【般若:自分に潜在する知恵(インチュイション能力)】があることに気づく

人間の体には、宇宙の信号が宿っていると言えるようです。


脳と宇宙

心理学者のユングは、個人の無意識の奥深くに、集合的無意識、すなわちすべての人の「つながる"場"」が存在していると述べています。
 人間には宇宙全体とつながり、すべてのものを結び付けるスピリットがあるのかも知れません。私たちは、常に新鮮な思いをもって生きていくなら、超意識と個人の新鮮な思いが同調し、価値ある未来が実現する可能性が高いということになるのではないでしょうか?
 いま金融資本主義が終焉の時を迎えつつあるようです。明治維新以来の西洋化、資本主義化が幕を下ろし、日本古来の美意識、美的感性が豊かさの象徴となる―――そんな時代を迎えつつあるように思われます。
 未来のために「いま」を犠牲にすることなく、「いま」を大切に生きていきたいものですね。スケジュール帳に縛られることなく、常に豊かで新鮮な思いを絶やすことなく、必要な事態が生じたら無視することなく、注意を向けると、「イノチ」の働きによって魂の記憶が浮かび上がり、現実化する―――そんな時代が近づきつつあるのかも知れません。
 次に、人間にだけ与えられている【脳】のあり方から、宇宙との接点を探ってみたいと思います。
 進化の過程を通して形成された私たちの脳は、3つの異なる層で構成されています。最も奥に爬虫類型の脳、そしてこの脳を囲んで原始哺乳類型の脳があり、そしてこれらすべてに覆いかぶさるようにして、表層部に新哺乳類型の脳があるということが知られています。
 そしてこの新哺乳類型の脳は、左右に分かれていて、右脳、左脳と呼ばれています。 私達成人の両半球(右脳と左脳)は、脳梁によってつながっていますが、乳児期には分離したままになっていることが知られています。
 脳梁は1歳の頃からでき始め、4〜5年かけて両半球をつなぐのだそうです。人間の赤ちゃんの場合、左脳と右脳で構成される新哺乳類型の脳は、白紙状態で生まれてくるわけですから、幼児期の生育環境が非常に大切なのですね。
 まさに【三つ子の魂百まで】です。幼児期の生育環境を大切にしたいものですね。