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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

体と心


 1990年、トータルヘルスデザインという会社を創業いたしました。しばらくして、フィンランドの保健局が行った健康調査に関するニュースを耳にしてびっくりしました。当時、皆様にはご報告したのですが、再度振り返ってみたいと思います。
 *40〜45歳の高級管理職600人を対象に、酒・タバコなどを控えるとともに、日頃の栄養管理、適切な運動のやり方など、厳密に日常の健康指導を行い、定期的に報告書を提出してもらいました。
 その一方で、同年代、同職種の別のグループ600人には、何の規制せず、好きなように日常生活を送ってもらい、報告書だけは提出してもらうようにしました。
 ・・・・そして15年後、結果を見て保健局は仰天したのでした。高血圧、心臓血管系の病気、死亡、自殺など、すべてにおいて優れていたのは、何の規制もしなかったグループだったというのです。あまりにも意外だったため、実験結果の公表を差し控えたと言われています。
 これは一体何を意味しているのでしょうか?
 どんなに素晴らしい健康法であっても、そのことによって心ががちがちにしばられている状態、すなわち心身がストレスにさらされていて、自由に働けない状態では健康の害になるということを意味しているように思われます。
 「健康のため」=「健康の害」という事例は日常生活にあふれているのかも知れませんね。
 過剰とも思える情報に浸って生活している私たちにとって、これは他人ごとではないという感じがいたします。思い切って「なぜ地球はこんなにも瑞々しい星なのだろうか?こんな素晴らしい星に生まれてラッキーなことだ」という感覚で日頃の生活をエンジョイしてみてはいかがでしょうか?

4つの力

 原点に立ち返って考えてみることにいたします。
 クオークとレプトンという超微小な素粒子で構成されている私たちの宇宙が、調和していて美しいのは、宇宙をまとめる「4つの力」が、微妙なバランスを保っていて、そんな環境の下で、地球上の生命が発生したことによっていると考えられています。
 宇宙規模の世界から、私たちの暮らす自然界に至るまで、多種多様な力が働いているように見えますが、「4つの力」だけであらゆる自然現象が説明できる可能性があるというのですから不思議といえば不思議ですね。
 以下列挙させていただきます。

@第1の力(強い力)
 原子核が一つにまとまっているのは、原子核の中の陽子や中性子を構成している"クオーク"が、お互い同士、力を伝える新しい粒子を交換しているからだと言われています。
 クオークを結び付けて陽子や中性子を創り、原子核を一つにまとめているこの力こそ宇宙を一つにまとめる【強い力】とよばれている力です。

A第2の力(電磁力)
 原子核( + の電気を帯びている)と電子( − の電気を帯びている)を結び付けて原子をつくっている【電磁力】と呼ばれる力です。光の粒子(フォトン)の交換によって生じていると言われています。
 磁石が南北の方向を示すのは、磁気の力が働いているからですし、夏などに雷がゴロゴロと鳴り響くのは、電気的な力が働いていることによっています。

B第3の力(弱い力)
 原子核を崩壊させて新しい物質を生み出していこうとする力で、物質の進化にかかわっていると言われています。放射能と言われる現象は、この【弱い力】がかかわって起こるとされています。

C第4の力(重力)
 物質をたくさん集めて星をつくり、星と星を結び付けることによって宇宙の構造をつくっている力で【重力】と呼ばれている力です。この力を伝えているのが"グラビトン"と呼ばれる粒子です。

樂しく生きる

 138億年前に私たちの宇宙は誕生したと言われています。そんな宇宙は別世界の話で、私たちの人生とは何の関係もないように見えがちですが、この宇宙はたった一つの点から生まれたということに思いをはせますと、私たちは皆、親戚同士、あるのはただ時の流れということに気づかされるのではないでしょうか?
 楽しくやりたいものですね!
 「樂」という字の真ん中に「白」という字が入っていますね。これは太鼓を表すのだそうです。木の上に置いた太鼓(白)をドンドンと打ち鳴らし、その横ではりんりん(幺幺)と鈴を鳴らして遊んでいる姿が浮かび上がってくるのではないでしょうか?
 楽しそうですね。「白」という字には、"告白、白状、白書"などに見られるように、メッセージを伝えるという意味が含まれています。
 新聞やネットなどの情報伝達手段をもたなかった昔の人は、森や川の向こうにいる人たちに、「木」の上に置いた太鼓(白)を打ち鳴らし、その音色を信号として、必要な情報を伝えていたというわけです。
 太鼓の横では、鈴(幺幺)の音を鳴り響かせている人たちもいて、遠くの人との交流もきっと楽しかったのでしょうね!
 やたらめったらドンドンと打ち鳴らすのではなく、本当に必要なこと、お役に立つことを伝え合うことこそ、大きな"樂しみ"だったのではないでしょうか?
 「樂」という字からは、そんな楽しそうな様子が手に取るように伝わってくるのではないでしょうか?
 それでは、この「樂」という良い気分を生み出した原点は一体何なのでしょうか?
 クオークとレプトンという超微小な素粒子で構成されている私たちの宇宙ですが、その先に何があるのかを考える時、素粒子をモノの最小単位として考えるのではなく、「大宇宙の意思」すなわち「天の意思」が素粒子を生み出したのだ、とするなら、また別の世界が見えて参ります。
 この宇宙には、モノになる前のもっと精神的な段階が存在するのだというところまで解明されつつある、というのが現代社会の真相だと言ってよいと思います。
 すべては物質に還元していくという唯物論の世界はいま、終焉の時を迎えようとしているのかも知れません。この物質世界を構成している素粒子には、大宇宙の根源的な意思としての【天意(あい)の種】すなわち【愛の種】が宿っているという観点から、宇宙そして人間界のあり方を考察していく必要のある時代を私たちは生きているのではないでしょうか?

*参考文献
 佐治晴夫・文 三嶋典東・絵
 「宇宙・素粒子・わたしたち」ほるぷ出版