トータルヘルスデザイン公式サイト

HOME > 今月のコラム > バンクシアの響き

バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

植物と人間


 私どもは、「"元気の力"を暮らしに生かす」という基本理念のもとに、日々の暮らしを活性化するために必要な情報をお届けすることを使命とする会社でございます。
 この宇宙が日々進化していることを受けて、私たちの地球も鉱物から植物、そして動物、人間へと進化して今日に至っています。興味深いのは、現代に生きる私たち人間の肉体にも、その進化の跡が刻み込まれているように感じられることです。
 すなわち鉱物時代、そして植物時代、動物時代から人間時代へと至る足跡が、肉体に刻み込まれていて、大切な役割を果たしている…その模様について考えてみたいと思っています。

中学から高校時代にかけて、西部劇が大好きでよく観に行ったのです。映画の名前は忘れてしまったのですが、「愛しのクレメンタイン」という歌が印象に残っていて、今でも口ずさんでいます。

 ゴールド・ラッシュの大旋風が吹き荒れ、一山当てようと、鉱山めがけて男たちがやってきた―1849 年のことです。そんな人たちと一緒にお嬢さんのクレメンタインもやってきたのですね。当時の模様が詠われています。
 この頃、ヨーロッパでは、マルクスとエンゲルスによって「共産党宣言」が発行されました。1848年のことです。お金を一部の特権階級の人たちに独占させてはならないという使命感が感じられるのではないでしょうか?
 日本の場合ですと、ペリー提督の来航が幕末1853年のことですから、地球上には激しい風が吹き荒れていたのですね。
 大きな時代の変わり目―あえて名づけて「鉱物」の時代です。
 人間の体にも、骨をはじめ様々な部分にミネラルが大切な働きを担っていて、宇宙進化の歴史を思い出させてくれています。

植物性器官

 2018年12月号でもご紹介させていただきましたが、天才的な童謡詩人・金子みすゞさんは【土と草】で次のように詠っています。

 母さん知らぬ 草の子を、
 なん千万の 草の子を、
 土は一人で 育てます。

 草があおあお 茂ったら、
 土はかくれて しまうのに。

 日本人は野菜を食べることで、ミネラルを摂取している民族なのですが、その植物を育ててくれているのが「土」の力です。
 人間の肉体の内部環境を整える役割を担っているのが、植物性器官です。生きていくのに何よりも大切な呼吸をはじめ、内臓、血液など不随意筋をしっかり整えてくれる、いわばエネルギーの生産者です。
 土と草はコミュニティを創り、共存共栄しています。人間の体の中にあって「土と草」のように共存共生していくために働いているのが自律神経なのですから、自律神経あっての植物性器官ということでもあるのですね。
 私たち日本人の食事について「一汁一菜」という言葉をよく聞いたものでした。米飯が酸性、野菜がアルカリ性ということで、よく調和していたのだと思います。漬物など、塩を使って野菜の味を濃くすることにより、土に直接生えて、地球のミネラルをふんだんに吸い込んだ野菜をしっかり食べていたのですね。
 それ以外にも、日本人は野菜を煮て、カサを低くして大量に食べる工夫を凝らしていました。
 以前、東洋の叡智を研究しているアメリカの施設で、生野菜を食べたことがあるのですが、肉抜きで丸ごと野菜が出てきて、あまり食べる気がしなかったことが思い出されます。
 人間を燃やして灰の中に含まれる成分と地球表面の土の中に含まれる成分は、よく似た値を示すのだそうです。野菜を食べるということは、地球を食べて自律神経を調え、健康を保つということなのかもしれません。
 "早寝早起きの人には自律神経失調の人はいない"ということのようですが、自然のリズムと生体のリズムは同調しているのですね。
 成人病を患っている日本人は、サウジアラビアのような早寝早起きの国で暮らすと、治りやすいのだそうですが、香港やバンコクのような夜遊びの盛んな国では悪化していくのだそうです。日本人の特性を、よく現わしているのではないでしょうか?
 ちなみに野菜を食べない肉食動物は、内臓を食べることでミネラルを摂取しているのだそうです。

「場」の力

自然治癒力を高めるためには、「治癒の場」を調え、「治癒の種」を育てていく必要があるといわれています。
 大地の土の上で育った鶏の卵は、カラが固く、黄身もしっかりしていてやわらかく美味しいのに対し、コンクリートの上で育った鶏の卵は、カラがもろく、黄身もつぶれやすく、肉もかたくてまずいそうです。「自然の場」と「人工の場」とでは、大地から生体に伝わる振動数に微妙な違いがあるということを物語っているというわけです。
 人間のイノチと自然は深くつながり、響きあい、共鳴しているのですから、「心からの笑い」が自然治癒力につながっていることも大いに納得できるのではないでしょうか?
 植物内には、人間でいえば脳髄にあたるような情報センターとしての神経細胞があって、植物は外界から受けた信号を、そのセンターに送ることにより、次の仕事に備えるのだそうです。
 人間の感情や思考、記憶などの精神作用は、植物細胞の働きを複雑にしたものと考えられています。
 ウソ発見器の権威として知られるバクスターは、検流計を使って、植物が人間の行動と同じような反応を示すことを発見しました。植物を脅かすような意図を人間がもった時、たとえばマッチやライターで火をつけてやるとか、枝を折ってやる、葉っぱをちぎってやるとか、そんなことを思っただけで検流計のペンが激しくふれる…というのです。
(つづく)