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新春対談

 スタートラインをつくる!

毎年恒例の新春対談。
株式会社船井本社の舩井勝仁社長に2019年の展望についてお話を伺いました。

有意の人が増えている



近藤太郎(以下、近藤):

勝仁さんと新春対談をさせていただくのも、もう10年目になりました。月日が経つのは早いですね。

舩井勝仁さん(以下、勝仁さん):

早いものですね。さて、今年は何からお話ししましょうか(笑)。御社は1990年に創業されて以来、「元気の力を暮らしに生かす」というモットーをずっと貫いてこられましたね。そのとおり、これからは「気」の力、意識の力をどんどん感じていく方向にならないといけないと思います。「今だけ、自分だけ」儲かればいいという考えはそろそろ終わりにしないといけません。サステナブル(持続可能)な生き方という考えもいわれるようになり、マインドフルネス瞑想なども多くの方に知られるようになりましたね。そうした流れはどんどん広がっているのではないでしょうか。

 ただ、そうした精神的な豊かさを大事にする一方で、やはり物理的・経済的な豊かさも享受できるように挑戦していく年なのではないかと思っているのです。1990年頃、日本のGDPは約450兆円でした。当時アメリカは約600兆円、中国は日本の1/10の40兆円ほどでした。そこから約30年経ってどうなったかというと、日本は約550兆円、おおむね横ばいの状況です。一方、アメリカは1600兆円を超え、中国も1300兆円を超えるほど伸びています。経済の基本的な力をつけることもおろそかにはできない状況と考えています。

近藤:

経済的な変動は大きくなりそうでしょうか。

勝仁さん:

今年は天皇陛下が退位されて平成が終わり、新しい御代がはじまります。経済面を含めて、大きな変化のきっかけになることは間違いないでしょう。その変化が今年中に目に見える形で現れるかはわかりません。ですが、今後は日本が世界の中で相対的な存在感を発揮していくような、そんな時代になっていくのではないでしょうか。そう、期待を込めて考えています。

近藤:

そうですね。日本という国が持つ潜在的な力や良さを発揮していきたいですね。

勝仁さん:

ところがなんですが、若い方とお話しすると、あまり元気ではないんです。夢や希望が語られる雰囲気ではないんですね。彼らの中に夢や希望が生まれてくるように持っていくことが、私たち大人の責任なので はないかと思っています。

近藤:

そうですか。新しいテクノロジーもどんどん生まれているので、環境が大きく変わっていますね。AIなども使いこなせるようにならないといけないと思いますが、どう思われますか。

勝仁さん:

AIは10年もしないうちにかなりのことをやってくれるようになるでしょう。私たち人間はAIの力を利用して、必要でない部分は力をゆるめて、必要な部分の能力を高めていかないといけません。今の小学校6年生から、大学入試のあり方が大きく変わるそうです。記憶力を問う試験から、考える力やコミュニケーション力、リーダーシップを問われる内容になるのだとか。記憶は機械がやってくれるようになりましたからね。私はスマートフォンを持つようになって、電話番号を覚えなくなりましたし、パソコンを使うようになってから漢字が書けなくなりました(苦笑)。ある面で退化しているかもしれませんが、他のことに力を注げるようになったということですよね。

 今後人間に問われることは、哲学だと思います。「人間はなぜ生きるのか」や「いかに生きるべきか」、「愛とは何か」などを大真面目に議論することも大事なのではないでしょうか。

近藤:

原点に戻るわけですね。

勝仁さん:

25年ほど前に、台湾の李登輝総統にお会いする機会がありました。そのとき李登輝さんがおっしゃっていたのは、日本の教育は素晴らしかったと。李登輝さんは京都大学にいらっしゃったことがあるんです。戦前は中学校に行ける人も多くない時代でしたから、旧制高校に行って帝国大学に入るとなると、超エリートです。男だけで、ほぼ全寮制。何をしていたかというと、日々お酒を飲みながら哲学を語るという学生生活を送っていたそうです。「ノーブレスオブリージュ」という精神で、何事にも最前線に立って責任を取るのがエリートの役目だと。その精神を徹底的に鍛えるために、哲学を勉強していたそうなんです。

 父の言葉で言うと、「世の中の構造はどうなっていて、人間はどう在るべきか」、この2つを知っている人を有意の人と呼んでいました。「有意の人を増やして、集合意識の力で世の中の方向性を変えていかないといけない」。父はずっとそう言っていました。

 そうして今、実際に有意の人がたくさん増えてきたのではないかと思っているんです。それで、世の中のシナリオがだいぶ変わってきたんじゃないかと。経済に関しても、大難を小難に、小難を無難に、ということができてきているのではないかと。ですから、若い方にも将来は明るいと思ってもらえるような、そんなスタートラインをつくっていける年にしたいと考えています。


ポテンシャルははかりしれない



勝仁さん:

今、たくさん引きこもりの方がおられますが、はかりしれないポテンシャルを持っているのだと思っています。例えば、最近仲良くなった物理学者の方は、「認識が2次元になると世界は5次元になる」とおっしゃるんですね。認識が2次元というのは、比較をせず、自分と相手をありのままに受け入れられるということです。すると5次元の力が働き、思ったことが現実化する世界になる。ゲームに夢中の状態というのも、ある意味で認識が2次元の世界です。ですから、5次元の力を使いこなせるポテンシャルがある。ただ、視点を画面の中以外に移し、彼らのやりたいことをできるような社会をつくる必要があります。その基盤をつくるのが我々の役割ではないかと。

近藤:

そういえば、立花大敬さんがご著書の中で、お釈迦様もイエス・キリスト様も一時期引きこもっていたと書かれていました。社会的に活躍できる人ほど、そういう状況に遭遇するようだと。引きこもりには、それだけ大切な意味があるのでしょうね。





勝仁さん:

そうなのでしょう。引きこもりの子や若者達のポテンシャルを発揮できるような、そんな社会を我々がつくっていくと思うことが大事ですね。「元気な暮らし」を読まれている方々は意識の高い方が多いので、すでにいろんなことを考え、実行されている方もいらっしゃると思います。そうした取り組みがつながっていく時代になるでしょうね。まだ力を発揮できていない彼らは、我々が考えもしないようなことを考えて、つくりだすでしょう。その準備作業が我々の役割ですね。

近藤:

バトンを渡すために、大きな一歩を踏み出す一年にしたいですね。本日はありがとうございました。

(文責:太田 陽子)

<舩井 勝仁(ふない かつひと)さん プロフィール>
舩井 勝仁1964年 大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。有意の人の集合意識でミロクの世をつくる勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けている。近著に『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平・小川雅弘共著)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著)がある。
舩井幸雄.com  http://www.funaiyukio.com/
にんげんクラブ http://www.ningenclub.jp/